動物のFoster Familyになりたい人へ

cat rescue, cat fostering, foster family Foster Program

Foster Familyという言葉を聞いたことはありますか?

アメリカではほとんどの場合、ペットはペットショップではなくレスキュー団体やシェルターから有料(1匹あたり約100ドル)で引き取ることが多いです。Foster Familyはこのレスキューやシェルターと関わりがある人たちです。

保護動物たちはもともと野良だったり飼い主が手放したりしているため、心や体の健康状態が悪かったり月齢によっては頻回にミルクをあげなければならないことがあります。譲渡会に出るまでに体調の回復やワクチン、去勢などがある程度終わっている必要があります。こうした医療面や譲渡までの準備をレスキュー団体やシェルターがサポートし、その大切な「途中の時間」を家庭で支えるのがFoster Familyです。

Foster Programとは?

Foster Programとは、一時的に保護や医療的サポートが必要な動物を預かり、アダプションできる状態まで支援するボランティアのことです。日本語では「一時預かりボランティア」と呼ばれています。
単なる「預かり」ではなく、動物が安心して過ごせる環境を整え、必要に応じてしつけや健康管理を行う大切な存在です。特にシェルターは常に満室状態であることが多いため、Foster Familyの存在は多くの命を救うことにつながります。

Foster Programではどんなことをするの?

A volunteer holds a dog against a light pink background, showcasing community support and companionship.

レスキューやシェルターにいる動物たちはさまざまな理由があってそこにいます。Foster familyが担う主な役割は以下です。

  • Bottle Feeding:生まれたての赤ちゃんに24時間体制でミルクを与えてお世話をする。
  • Medical Care:投薬管理が必要な動物のお世話をする。
  • Social Spoort:精神的にケアが必要な動物のケアをする。人間との信頼関係を築いたり、アダプションに向けて人間への恐怖心を少しでも和らげる。人馴れを促進する。
  • 譲渡会までの待機:団体が抱えていられるケージには限界があり、また空間が限られた場所ではストレスがかかるためFoster Familyの家で過ごす。

我が家は共働きであるためBottle Feedingは難しく、その他のサポートを行うFoster Familyとしてボランティアしています。団体によっては初めて赤ちゃんのお世話をする人たちのためのBottle Feedingのレッスンなども開催しています。

ApplicationからFostering開始まで

Hands typing on MacBook Air with Google search open, coffee nearby.

レスキュー団体やシェルターを探す
ネットで探せばすぐに出てきます。できれば家から近い団体を複数ピックアップします。病院の受診や譲渡会はその団体の近くの場所を指定・開催されるため、家から近い方が負担が少ないです。

HP内のFostering Program/ Volunteeringから応募する
多くの場合はオンラインで申請が可能です。申請してもすぐには連絡が来なかったりするのでいくつか応募してみてもいいと思います。

担当者から連絡がくる
メールやテキスト、電話で先方から連絡が来ます。希望の動物や条件(大人の猫?Medical Careは可能か? 何匹受け入れ可能?など)など質問されます。一応申請後に審査があるようですが、審査されている印象はありませんでした。よほどでなければFoster Familyとして承認されます。どこも人手不足ですね〜。

Fostering開始!
希望を伝えると先方から現在ケアが必要な動物たちをいくつか提案されます。その中で受け入れ可能そうな子を伝え、ピックアップする日程などを調整していよいよお世話が始まります。

Fosterする動物の見つけ方

man, kitten, pet, owner, kitty, tabby, cat, gray tabby, tabby cat, nature, adorable, animal, cute, feline, caring, hands, holding, portrait

これは団体ごとに違ったやり方があるので、筆者が知っている範囲で紹介します。

団体スタッフから紹介や提案される
「こういう子がいるんですけどfoterできますかー?」と聞かれます。特に保護する動物が多くて溢れかえっている場合なんかは緊急性が高いのでお願いされる形で連絡がきます。

ホームページからアプライする
ホームページにfoster可能な動物を掲載し、foster family側が気になる子を選んでアプライする方法です。月齢やどんな医療ケアが必要か、fosterの目的などが書かれています。

FacebookのFoster Family向けのグループを通してアプライする
所属するFoster Familyだけが閲覧できるFacebook上の限定グループを作り、団体側がFoster Familyを必要とする動物をそこに掲載します。Fostering希望の子がいればそのポストにコメントし、担当者から直接DMが届いてやり取りが始まります。

個人的には団体の方に提案してもらう方が色々な年齢、ケアの必要な猫ちゃんのお世話ができるので経験値が上がる気がします。選ぼうとすると自分の好みや自分が出来ることだけのケアに限定されてしまうのでね。

Foster Familyに向いているの人vs向いていない人

向いている人

kittens, cats, foster, playing, cute, pet, adorable, animal, gray, fur, eyes, happy

時間とお金にある程度余裕がある
Fosteringにはどうしても多少の時間と費用の負担が必要になります。
フルタイムで働いていても、在宅勤務がある、家族と分担できる、朝夕は必ず様子を見られるなど、最低限のケア時間を取れる環境があることが大切です。必要であれば当然病院だって連れていきます。
また餌代やトイレ砂、おやつ、猫を迎えるための準備品などは一部レスキューが負担してくれることはありますが自分で支払うことが多いです。
*医療費は団体が負担してくれるので安心してください。

自宅に隔離できるスペースがある
猫を預かる際、新しい環境に慣れるまでは緊張している子が多く、静かで安心できる場所を提供することが大切です。他にもつい最近まで野良だった子や、感染症のある子を預かることがありますが、もし先住動物がいる場合はより長い隔離期間が必要になることがほとんどです。Foster Cat用の部屋、バスルーム、ケージなど、安全に分けられる空間があると、感染症やストレスを防ぐことができます。

先住ペットや住人が健康で、性格的にも比較的安定している
Foster動物を迎えることは、先住ペットにとっても変化になります。持病がなく、環境の変化にある程度耐えられる子がいる家庭や、先住ペットのケアを最優先に考えられる人は、無理なくFosteringを続けやすいです。人間も同じで、もし免疫力が低下している人がいる場合は注意が必要です。


向いていない(今は難しい)人

merry christmas, boarding pass, travel, airport, luggage, flight, plane, tourism, suitcase, departure, aircraft, trip, journey, passport, transport, flying, vacation, business, arrival

仕事や生活の都合でほとんど家にいない人
長時間の外出や出張が多く、急な体調変化に対応できない状況では動物にも人にも負担がかかってしまいます。
ただ事前にスケジュールがわかっている場合は「出張があるから1週間だけなら預かれる」など相談しておけば柔軟に対応してもらえます。

重い持病のあるペットや、高齢・免疫が弱いペットを飼っている場合
Foster動物は健康状態が不明なことも多く、どんなに注意しても感染リスクをゼロにはできません。先住ペットの健康を最優先に考えるなら、今はFosteringを控える、もしくはレスキューとよく相談する必要があります。


Foster Familyに「正解」や「理想像」はありません。
気になることがあれば団体スタッフに相談すれば解決法を一緒に考えてくれるはずです。大切なのは、自分の環境と気持ちを正直に見つめた上で、無理のない形で関わること。それが結果的に、動物にとっても一番優しい選択になります。

Foster Familyになるメリットとデメリット

Cat Fosteringをやってみて感じたメリット

子猫のかわいい時期と触れ合える機会が多い
いや猫はどんな時期だったずっとかわいいのですが!ただ、子猫の小さい時期というのはとても限られています。いわゆる小さい小さい手のひらサイズの時期というのはあっという間に過ぎていきます。
猫の一生のそのわずかな期間のお世話をさせてもらえる機会が多いのはFosteringのメリットの一つとも言えます。

色々な性格の猫と出会える
猫はそれぞれ性格が違います。積極的な子、ビビりな子、神経質な子、根性座った子…これは見ていてとても興味深いです。多頭飼いの時は後ろに隠れていた子が、1匹になった時に積極的になる子もいます。愛情表現のアプローチの仕方もその子によって変えるようにしています。ひとつ言えるのは、どんな子も見ていてとても楽しくてかわいいです。

動物の命を直接救う実感がある
Foster Familyになる最大のメリットは、「自分の家が命の中継地点になる」という実感を得られることです。
シェルターやレスキューだけでは手が回らない子たちが、家庭という安心できる環境で過ごせることで、体調や性格が驚くほど変わることがあります。その変化を一番近くで見守れるのは、Foster Familyならではの特権です。

帰属意識が湧いてくる
Foster Familyとして動物保護団体、獣医師、里親、他のFoster Familyと関わることで、「自分もこのチームの一員なんだ」「同じ思いを持つ仲間がいる」という感覚が生まれ、強い帰属意識を感じることがあります。アメリカに来て英語の壁や無職になることで孤独感や無力感、居場所の無さを感じることはありませんか?(ありますよね!?) 筆者も自分のアイデンティティを失いがちなこの国でCat Fosteringを通してたくさんのつながりができました。今ではキャットレスキューが自分の居場所の一つだと思えています。

精神的安寧が手に入れられる
これは猫飼い全員がうなずけますよね!猫がベッドでお腹の上に乗ってきたとき、リラックスしながら自分に体を寄せてくれる時、小さい声で自分に向かって鳴いてくれる時…幸せでどうにかなりそうです。

すみません、メリットがあり過ぎて止まらないのですが、長くなるのでとりあえずここまでにしておきます。

Cat Fosteringをやってみて感じたデメリット

家の中が片付かない
これは頭数によります。以前に4兄妹の子猫を我が家でお世話していたのですが、これは流石に大変でした。家の中は常に散らかり、トイレは常にうんちとおしっこでいっぱい(子猫は排泄回数が多い)。猫が床に落としたものを拾って定位置に戻しても、一時間もすれば全てもと通り。夫は筆者より神経質で繊細なものを部屋に飾っているので、かちゃかちゃにされるとよく怒っています。笑

時間とお金の負担
我々のキャットレスキューでは毎週土曜日にアダプションイベントをします。絶対参加というのではないのですが、毎週イベントに連れて行くようにしています。必要に応じて夜勤前や夜勤明けに病院に連れて行くことだってあります。とはいえ病院に連れて行くこと自体は頻繁なものではなく、体調不良の時とワクチン接種の時だけです。また餌代とトイレ砂代は自分たちで出していますが、2匹だと月に100ドルもいかない程度です。

家の中のデコレーションに制限がある
猫は造花や生花を食べたり、家の中のゴミや人間の食べ物など、とにかく色んなものを食べようとします。散らかっていてもいいのですが危険なものがないか常に確認が必要です。そのため我が家はクリスマスツリーや植物は全て取り除き、ゴミ箱にかけていたプラ袋も撤去or常に見えないようにしました。ちなみに服装もスウェットが多くなりニットは着なくなります。高級な服も着ません。

やってみた感想

A woman lovingly kisses her cat in a cozy bedroom, showcasing warmth and affection.

我が家はCat Fosteringを始めてから半年ほどが経ちました。
結論を先に言うと、Cat Fosteringは最高です!!
たまたま先住猫がいなかったこと、夫が在宅とオフィスのハイブリッド勤務であったこと、筆者が夜勤勤務であったこと(寝ていても一応昼間は家にいる)、すでに猫用品はほぼ揃っていたなど、Fosteringを開始するには最適な環境だったことはラッキーでした。

この半年でお世話をした猫ちゃんの数は10匹を超えます。ほとんどの子がアダプトされていきました。お別れの時は毎回本当に寂しくて辛いのですが、新しい里親さんが猫ちゃんを抱っこして嬉しそうな顔を見ると嬉しくなります。ただただ、この先の人生を幸せに愛されて過ごしてほしいと祈るばかりです。

終わりに

pets, cute, animal, pet, cat, dog

初めてFoter Programについて知ったのは、多分Facebookか何かだったと思います。当時は愛猫を失った後で喪失感が大きく、いわゆるペットロス状態でした。新しい子を迎える気持ちにはならないけど困っている誰かを助けたいと思うと同時に、ういろうに向けたかったたくさんの愛情の行き先にも困っていたのかもしれません。
「1回の預かりが2週間くらい」ということを知って、これくらいなら関われるかもと思ったところから始まりました。

Fosteringは楽しいことも大変なこともありますが、それでも圧倒的に「やってよかった」と思える時間の方が多いです。筆者はFostering以外にもアダプションセンターのケージクリーニングのボランティアやセンターにいる子を病院に連れて行くCat Taxiなどもやっています。自分でもアクティブなボランティアメンバーだと感じていますが、基本的には無理のないペースで続けられています。ボランティアだからこそ、「できる時に、できる分だけ」関われるのも、大きな魅力だと感じています。
もしあなたが動物が好きで、何か新しいことを始めたいなと思うのならFostering Programという選択肢を知ってほしいと思います。
気になることはあれば答えられる範囲で答えますので、インスタでもブログでも是非コメントください✨

コメント

タイトルとURLをコピーしました